発達障がい児 診断まで約3年

発達障害児 受診まで約3年


7月30日 19時8分
NHKニュースから

発達障害と診断された子どもの診療状況について厚生労働省が調査したところ、他人とうまくかかわれないなど子どもの症状に親が気づいてから専門病院を受診させるまで、平均で3年近くかかっていることがわかりました。

この調査は、発達障害と診断された18歳未満の子ども1500人余りとその親を対象に厚生労働省の研究班が行ったものです。それによりますと、他人とうまくかかわれず、問題行動を起こすなど、子どもの症状に親が気づいてから心の診療の専門病院を受診させるまで、平均でおよそ2年10か月かかっていることがわかりました。また、症状に気づいたときにどこに相談していいのか困ったという親は全体の68%に上りました。さらに、一般病院や保健所などを受診したあとに専門病院を紹介されたのは46%と半数以下にとどまり、残りの54%はみずから専門病院を探して受診させていたということです。厚生労働省は、発達障害など子どもの心の診療態勢を整備するために専門知識を持った医師を養成する研修や、一般病院と専門病院の連携を進める事業を行う都道府県に対してその費用を助成する制度を設けていますが、利用しているのは11の都府県にとどまっています。国立成育医療研究センターこころの診療部の奥山眞紀子部長は「専門病院の受診が遅くなると、症状が重くなるばかりか、別の精神疾患を併発するおそれもある。子どもの精神疾患は増える傾向にあり、専門の医師を増やし、医療機関どうしの連携を強めることで、すばやく適切な診療を受けられる体制づくりを進める必要がある」と話しています